ほとんどのデジタル販売サービスでは、ストアで曲を販売する価格を決定する際、その長さは考慮しません。例えば、長さが1時間の曲が1曲だけ収められたアルバムを販売する場合、3分の曲と同じ価格で販売されます。

しかし、サービスによっては例外もあります。このようなストアでは、長い曲をアルバムとして購入したときにだけ入手できる「アルバムのみ」として販売します。
iTunesも10分以上の曲は自動的にアルバムのみで販売しています。

CD Babyにアルバムを登録する際、10分以上の長い曲があるなら、その曲をどのように販売するか指定することが重要です。この設定は、アルバム登録ページのDigital Distributionセクションの「Extended Track Pricing」という項目にあります。

10分以上の曲を「アルバムのみ」として販売するように指定すると、「アルバムのみ」として販売できるストアにだけ転送されます。実際のところ、「アルバムのみ」で楽曲を販売できるデジタル流通パートナーは限られていますので、該当アルバムが発売になるストアの数も限られたものになります。

10分以上の曲を「アルバムのみ」として販売するように指定しないと、
iTunesのような 10 分以上の曲を自動的に「アルバムのみ」で販売するサイト以外では、長い曲もシングルトラックとして販売されます。

この条件はストリーミングサービスにも適用されます。例えば、10分以上の曲を「アルバムのみ」として販売するように指定すると、ストリーミングサービスには「アルバムのみ」として楽曲を処理する機能がないため、該当アルバムそのものが提供されません。

10 分以上の曲が含まれたアルバムをApple Musicなどのストリーミングサービスでも提供したい場合は、絶対に「アルバムのみ」としての販売を指定しないでください。