雑談

GirlsでMarnieが酷い会場でやってはいけないことを見せてくれた

この記事は、2015年1月26日にCD Baby DIY Musician Blogに掲載された記事、”On Girls, Marnie shows us exactly how NOT to handle a tough crowd”の翻訳です。

By Brad

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HBOGirlsって番組、観てる? 観てる人には今更な話なんだけど、観てない人もいるから、恥ずかしく、気まずく、イライラするんだけど面白い、誰もが得るところがあるはずの最近のエピソードについて説明します。

Alison Williamsが演じるMarnieは、Ebon Moss-Bachrach演じるギタリストの友人Desiと曲を少なくとも歌詞を 書いている。

非常に個人的な内容で、彼女の感傷的な言葉に耳を傾けてくれる聴衆にぴったりのアコースティックギターと二人のハモりという優しい曲だ。これまでライブで演奏したことがないんだから、そういう都合が良いお客さんばっかりだと想像するよね?

MarnieDesiの名誉のために書いておくけど、二人がデビューを飾るにふさわしい地元のレストランとして、自分たちで“Jazz Brunch”を選んだ。繊細なアコースティックな音楽には最高の選択だよね? でも、違ってた!

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ライブを始めてほどなく、会場にいる友人に捧げて書いた曲が始まると、聴衆のマナーが悪くなってきた: 駆け回る子供を親が追いかけるし、ミモザカクテルを飲みながら遅い昼食を食べる人々がやかましく喋り出した。そして子供が耳をふさぎながら「彼女いつまで歌うつもり?」と叫んだ途端、それなりに耳を傾けていた聴衆の雰囲気も完全に場違いなものになってしまった。

ここでMarnieは動転し、歌詞を忘れてしまう。Marnieがステージを降り、泣きながら「誰も見てくれない、聴いてさえいない」と嘆くに至り、演奏を止めて彼女を何とか元気付けようとしていたDesiも聴衆に毒づいてしまう。終わりのサインだ!

外に出ると、Marnieは涙に暮れていて、ちょうど会場に着いた友人のElijahが上辺だけの慰めの言葉をかけると、彼女は咽びながら自分の芸術の重要性について語り始める:

するとElijahは、若い理想主義のミュージシャン(特にニューヨークで一人前になることを目指す)に対する最も価値がある汚い言葉で彩られた助言をMarnieに与えた:

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(この商売は、意気地がないくせに文句ばかり言う女には向かない。)

彼は続ける: 「泣いたり、喚いたりいい加減にしろよ。こいつを続けるには、もっと面の皮が厚くなきゃいけない、分かる? ステージに立ったら、どんなことも気にしちゃいけない!」

そして彼は、Judy GarlandLady Gagaも、有名になる過程でいかに中傷されてもまったく気にしない態度を取り続け、結果として目指した地位を獲得したと説明する。これこそ、Marnieに欠けているものだ。

Marnieは、我々の多くも当初に経験したことを辛い方法で学んだ: 酷い会場で演奏して収拾がつかなくなっても、肩をすくめて無視するか、さらに精進すれば良い。このMarnieの例はコメディだから極端だけど、読者の中にも同じような会場で演奏した経験がある人はいっぱいいるに違いない。

音楽の収入源の変遷: 一つの収入源に固執してはいけない!

この記事は、2014年8月20日にCD Baby DIY Musician Blogに掲載された記事、”How to make more money from your music”の翻訳です。

By Chris Robley



音楽の収入源の変遷: 一つの収入源に固執してはいけない!


先日、Digital Music News過去30年間に渡る音楽市場の売り上げの変遷を示すチャートのスライドショーを公開しました。

ビニール盤、カセット、CD、ダウンロードなどの特定の市場が増えたり減ったりするのを見るのは楽しいものです。しかし、今日の音楽業界の問題にとって明らかに重要なのは、2013年の円グラフです。見てください。それが意味するのは、アーティストはもう何でもやらなければならないということです。

ここ数年間にCD、ダウンロード、ライブコンサートなど、どこから収入を得ていたかに関係なく、今や生きて行くために一つの収入源に頼ることはできません。市場の様相は刻一刻と変化しているのです。ファンがあなたの音楽と接触する方法はこれまでになく増え、同様に音楽を使って売り上げを上げる方法も多様化しているのです。

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ダウンロードの売り上げが落ちていることは確かですが、四半期毎のYouTube広告の売り上げは増えています。

* CD
の売り上げが落ちているのは衆知ですが、未だにそこら中で売られていますよね。デジタルでしか曲を発売しないアーティストがいる一方で、これまで以上にCDを売っているアーティストもいます。

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驚くべきことに、ビニール版の売り上げは増加傾向にあります。

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さらに加えて、同期ライセンス、カバー曲の使用料、SoundExchangeのロイアルティ(米国においてストリーミング配信の包括契約で分配される使用料)、着信音、デジタル配信での売り上げもあります。音楽から収入が、単に曲を売った売り上げという概念を超えてどんどん広がっていることが分かります。

最近の音楽市場で曲から売り上げを上げる方法については、次の記事も参照してください:

1. Twelve ways to earn money from your recorded music and original compositions

2.
Five ways to make more sync money from your music

3.
How to earn more music publishing royalties

4.
Fourteen creative ways to make money from your music this year

「俺は、メチャクチャ怒っているので、このメールを書く」

この記事は、2013年12月17日にCD Baby DIY Musician Blogに掲載された記事、“I’m so freakin’ angry right now, I had to write this email.”の翻訳です。

By Guest

[この記事は、このブログに時々寄稿してくれる、
Chris "Seth" Jackson氏が自身のニュースレターリストに送った電子メールを転載したものです。]

俺は、今、メチャクチャ怒っているので、この電子メールを書くことにする。それは、あらゆる人に、この間抜けな過ちについて知って欲しいからだ。

俺は、地元シアトルのミュージシャンのためにFacebookグループを管理している。そして、そんなミュージシャンに対して、俺は何回もSpotifyのどこに楽曲があるか尋ねてきた。しかし、回答をもらったことがない。

回答なしだ!

俺は、地元のミュージシャンを応援するためのプレイリストを作っている。共有可能なSpotifyのプレイリストは、未知のファンに楽曲を「発見」してもらう素晴しい方法だ。さらに、誰かが楽曲を聴く度に、そのミュージシャンにお金が入る。何もしないで、楽曲を聴いてもらうだけでお金が稼げる手段なんて、そうそうお目にかからないだろう。

だが、俺のFacebookグループでは、馬鹿な奴らが俺にライブを観に来てくれとか、Facebookページに「いいね」してくれとか、見境のないゴミ投稿ばかりしやがる。そして、そんな奴に限って、楽曲をデジタル販売していないのさ。

しかも奴らだって、ちゃんとアルバムは作ってるんだ! アルバムのレコーディングなんて面倒なことはやるのに、出来上がったアルバムをデジタル販売する手間を惜しむってどういうことだ!

俺は、このグループで、自分のバンドをページに掲載するよう頼んでいる。これまで30のバンドが掲載して来たよ。しかし、どのバンドもSpotifyで見つけられない。ゼロなんだ。

それで俺は怒っているわけよ。こんなに才能のあるミュージシャン達が、どこにも見つからないんだぜ。自分たちの楽曲をまったく露出させていないんだ。

責任者はお前か? そこのお前! しらばっくれてんじゃねぇよ! 責任者はお前か?



お前が責任者なら、俺は…えっと…お前をひっぱたいてやる! 代わりに自分で自分をひっぱたけ。やれ! 今すぐだ! パシッ!

何もないところから、魔法のようにお前の曲が見いだされることなんかあり得ない。宣伝し、人々が曲を聴いている場所で露出させなければならない。そして、多くのファンはSpotifyを楽しんでいて、そこでは新しい楽曲が日々「発見」されているんだ。

Spotifyに載せない言い訳なんてあり得ない。

CDBabyのサイトへ行って、楽曲を登録しろよ。アルバム1枚が$49で、シングル1曲が$12.95で登録できる。登録にかかる時間だって、大したことない。完了したら一週間か二週間で、Spotifyも含めてあらゆる場所で発売開始になる。

完璧主義になる必要はない! お金をかけずにライブを録音して、アルバムとして登録したっていい。デモを登録したっていい。とにかく楽曲を発売するんだ! 何年もチャンスをうかがう必要なんてない。時間が経てば経つほど、ファンに「発見」される機会を逃しているんだから。

はい、俺の暴言はここまで。

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話は変わりまして、Facebookについてのオンラインセミナーの宣伝をさせてもらいます!

木曜日の午後5時(太平洋標準時刻)、ライブを宣伝するためのパワフルなFacebookトリックについてお話しします。参加したい方は、サインアップしてください。

予約するには、ここをクリック

さらに話は変わって、私の電子書籍、Book Your Bandの販売ページが少しずつ完成に近付いています。今のところ、かなりゴチャゴチャなんですけどね! また、ライブの宣伝やブッキングの助けとなるための電子書籍に、さらにコンテンツを加えた強化パッケージも用意することにしました。

Book Your Bandの販売ページがここにあるので見てください(向こう数週間でぐっと良くなるから、ショックを受けないでね!)。

そこに載っている強化パッケージについて、どう思うかも教えてください。もっと追加して欲しいことある? そこに載っていないもので、載せて欲しいものある?

さて、長くなりすぎました! 次にお話しできる機会を楽しみにしています。

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熱弁野郎、Sethより

次のシングルを大ヒットさせる5つのヒント

この記事は、2013年10月24日にCD Baby DIY Musician Blogに掲載された記事、5 tips to turn your next single into a big hitの翻訳です。

By Chris Robley

Lukas Camenzind氏によるMusicThinkTankの最近の投稿では、7百万曲という売り上げで、ここ数年間の最も売れたシングルの一枚になった、CD Babyアーティスト、Macklemore & Ryan Lewis“Thrift Shop”を大ヒットさせた要因を考察しています。

その記事は、How to Score the Next BIG Hitです。

詳細については原文を参照いただくとして、ここではその内容を簡単にまとめてみます。


1.
一枚目のシングルに固執しない
“Thrift Shop”
は、アルバム、The Heistからの5枚目のシングルです。この曲がヒットしたことで、リスナーはその前のシングルにも注目し始めました。Lukas氏は、「何曲かを続けてリリースしてプロモーションするんだ。『ヒットしなければ、切り替えることが重要』だ。1曲だけで波に乗れない曲をプッシュし続けてはいけない。当るまで新曲をリリースし続けるんだ」としています。

2. 差別化する
“Thrift Shop”
は、多くのヒップホップの潮流に反しています。この曲は、特定のジャンルの枠を逸脱しているからこそ、忘れられないのです。ヒット曲の真似をしてはいけません。オリジナルであるべきです。

3.
楽しさ、それも目一杯の
“Thrift Shop”
を初めて聴いたときのことを覚えていますか? その歌詞や曲の構成のユーモラスな点に、思わずにやりとしてしまったでしょう。そして、多くの人は、楽しいことを見つけるとネットで共有したいと思うのです。

4.
テーマ曲を目指す
Lukas
氏は、「Thrift Shopは、ただの曲じゃない讃歌(テーマ曲)なんだ。
どこがテーマ曲かって? この曲は、古着を探し求めるという、金欠のヒップスター達の実際の文化的現象の象徴なのです」と言います。
テーマ曲が存在しない文化的現象がありますか? あったら、テーマ曲を書くチャンスです。

5.
ビジュアルは伝わりやすい
その歌詞は、イメージを喚起します。そして、あのミュージックビデオとバッチリマッチしていますそのビデオは、今やYouTubeで5億回も再生されています。ここで学ぶべき教訓は単純です。グレートなビデオを作れ!です。

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Macklemore & Ryan Lewisの成功から、他にどんなことが学べますか? 次の2つの記事も参考にしてください。
Macklemore & Ryan Lewis go long without a label
Macklemore takes a lesson out of the Willy Wonka playbook

どんな曲がシングル曲に向いているのでしょう? そして何がそのヒットを左右するのでしょう?